川崎Wings Under-12の指導方針
− 指導部会技術部 −

    【指導方針の目的】
    【各項目別レベル基準】−1:動き(体の向き)
    【各項目別レベル基準】−2:プレー(全般的なプレー)
    【各項目別レベル基準】−3:意識
    【基礎練習】−1:キック
    【基礎練習】−2:ボールコントロール
    【基礎練習】−3:ドリブル
    【応用練習】
    【ミニゲーム練習】
    【練習試合】
    【試合】
    【体づくり】
    【練習の組立】
    【注 意 事 項】



【指導方針の目的】

○ 自主的にプレーができる
○ チームプレーができる
○ 個々のレベルにおいてより正確でより早いプレーができる
○ バランスよい体づくり
○ サッカーの基本的な技術と考え方の習得
○ 礼儀正しさと物を大切にする精神の習得




【各項目別レベル基準】−1:動き(体の向き)

1:動き(体の向き)

レベル
 ボールを追いかけられる。
 スムーズにあらゆる方向に移動できる。
 この段階ではサッカーを意識させずに楽しく体を動かす。
レベル
 みんなと一緒に動くことが出来る。
 一人で勝手な動きをしない。
レベル
 声かけが出来、常に周囲を確認できる。
 チームプレーを意識できる。
 また、3年生ではレベル2を意識させる。
レベル
 2タッチ程度で進む方向に展開でき、
 サポートする動きが出来る。
 来る方向と展開する方向を同時に見ることができているか。
レベル
 ダイレクトで進む方向に展開できる。
 攻守の切り替えを意識させる。
レベル
 守備及び攻撃を組み立てできる。
 攻守の切り替えが早くできる。


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【各項目別レベル基準】−2:プレー(全般的なプレー)


2:プレー(全般的なプレー)

レベル
 楽しくボール遊びをさせ、
 サッカーの導入をスムーズに行えるようにしむける
 技術的なことより、友達や両親と一緒にプレーさせる。
レベル
 とりあえず正確にプレーができる。
 ゲームを行う上で最低限の技術があるか。
レベル
 正確にプレーができる。
 ゆっくりでもレベル1を正確に行うことができるか。
レベル
 相手がいる中で正確にプレーができる。
 防御がある中でゆっくりでも逃げないでプレーできているか。
レベル
 動きながらプレーができ、仲間のサポートもできる。
 ボールタッチの前後、動けているか「とまってプレーしない」
レベル
 相手がいる中で動きながら正確にプレーできる。
 レベル4の動きがより正確により早くできる。


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【各項目別レベル基準】−3:意識


3:意識

レベル
 興味を持たし、楽しさを教える
レベル
 興味がある物に対し、短い時間集中できるようにする。
レベル
 やっていることを説明し理解させ、自主的に行動
 できるようにする。
レベル
 客観的に物事を理解し、積極的に行動する。
レベル
 まねではない創造的な動きやプレーが少しできる。


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【基礎練習】−1:キック


1:キック

レベル
 ボールを蹴ることが出来る。
 形にとらわれず、本人がもっとも得意なところで蹴る楽しみを導く。
レベル
 各種のキックを蹴ることが出来る。
 インサイド、アウトサイド、インステップ、トウ、ヒールキックで蹴る事が
 できているか。
レベル
 各種のキックで、ある程度正確に目的地に飛ばす
 ことができる。
 レベル1を目的地まで飛ばせるか。「止まっているボール」。
レベル
 動いているボールを蹴ることができる。
 とりあえず動いているボールを各種キックで飛ばすことができるか。
レベル
 敵がいる中、動いているボールを正確に目的地に
 飛ばすことができる。
レベル
 カーブ及びシュート等で正確に目的地に飛ばす
 ことができる。
 特殊なキックで思ったところに飛ばすことができるか。


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【基礎練習】−2:ボールコントロール


2:ボールコントロール

レベル
 楽しく手以外でボールを止める。
 自然にまかせ、たまにボールが止められたなら、誉めてあげる。
レベル
 方法は別としてボールを止められる。
 取りあえずボールを止めることができるか。
レベル
 浮いているボールを止められる。
 浮いて飛んでくるボールを自分の周りに止めることができるか。
レベル
 各部分(頭、胸、もも、インステップ、インサイド、
 アウトサイド)で止められる。
 効率よく止めるために色々な体の部分でボールを止めることができるか。
レベル
 動きながら各部分(頭、胸、もも、インステップ、
 インサイド、アウトサイド)で止められる。
 レベル3を動きながら行うことができるか。
レベル
 敵がいる中ボディーフェイントをかけながら各部分
 を使いワンタッチでボールコントロールできる。
 相手より早くまた、だましながらレベル4ができるか。


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【基礎練習】−3:ドリブル


3:ドリブル

レベル
 ボールを取られないようにする。
 (形には拘らず楽しくボールを持たせる)
 このレベルはパスなど出さないのでどこまでも自分で持たせてあげる。
レベル
 得意な足でドリブルができる。
 取りあえず思ったところにボールを運ぶことができるか。
レベル
 両足でドリブルができる。
 レベル1を両足で行うことができるか。
レベル
 インサイド、アウトサイド、インスッテップで
 ドリブルができる。
 色々な部分でレベル2ができるか。
レベル
 周りを見て自由に方向を変えられる。
 ボールだけでなく回りも同時に見ることができているか。
レベル
 周りを見ながら股からボールをはずさないでスピード
 の変化をつけながら自由に方向を変えることができる。
 防御にあっても常にキープし自分の股からボールを外さないでいられるか。


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応用練習


レベル
 手を使ったり、足だけにしたりして、おいかけっこなどで
 遊ばせる。
 トレーニングマニュアルにあるような遊びを多く取り入れ、
 あきさせない。
レベル
 (準備運動として取り入れる)
 1対1のボールキープ
 目的は個人のキープ力とボールを奪う技術の練習。
 動きながらのリフティング
 ボールを正確に扱えることと、集中力の個人練習。
 相手がいる中狭いところでのドリブル
 ボールを股から外さず落ち着いてキープできるための個人練習。
レベル
 (準備運動として取り入れる)
 ボール出しからのシュート練習
 ダイレクト及び2タッチ程度でパスができるか
 また、この状況でシュートがうてるかの個人練習。
 単純なパス及びボールコントロール練習
 技術レベル3の個人練習。
レベル
 2人によるパス練習(ミラーパス及び壁パス等)
 レベル2の小グループ練習。
 2人によるコンビネーションからのシュート。
 または展開の練習
 2人によるリフティング
 動きながら。
 2人によるボールコントロール練習
 動きながら。
 2対2のボールキープゲーム
 狭いエリア。
レベル
 3〜4人によるコンビネーションプレー
 「ダイレクトプレーに心がける」
 (攻撃及び守備のグループ練習)
 ボールキープゲーム
 おにまわしゲーム
 ダイレクト及び少ないタッチからのシュート練習
 ゴールを奪うためのコンビネーション練習
 動きながらのパス練習
 基本的なキーパー練習
レベル
 (試合直前の練習)簡単な戦略の理解
 レベル4でのチーム練習及びチームの約束事の反復練習。
 セットプレー
 フリーキック、コーナーキック、PK等。
 ゴールゲーム
 守備練習
 1対1、2対2、3対3、等。
 攻守の切り替えを徹底して指示する
 ミニゲームを利用して守備もしくは攻撃を主体とした練習
 どのような場合でも、正確なプレーを徹底して指示する
 実践的なキーパー練習


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【ミニゲーム練習】


【ミニゲーム練習】−4〜8人で行う。テーマに合ったルール設定を行う。


レベル
 楽しくボールと遊ばせる。
 体を動かし楽しく遊ばせる。
レベル
 ゴールの位置を変える。
 色々な攻め方、守り方の練習。
レベル
 ゴールの大きさを変える。
 守備及び攻撃に有利な条件をつけ双方を強化する練習。
レベル
 ラインゴール、コーンによるゴールで行う。
 展開及び守備練習。
レベル
 攻守において人数を変える。
 レベル2と同じ。
レベル
 細かいミスを見逃さないで指示する。
 攻守の切り替えと、常に動いて(集中)いるかをその都度指示する。


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【練習試合】


【練習試合】−テーマを明確にし選手に伝え、理解させる。


T  チームの良いところと悪いところを明確にする。
U  個人のレベルを把握する。
V  以上のことを把握し試合直前練習を組み立てる。
 選手の理解度と成長を見る。
 また、試合に向けてチームの状況を見て、
 悪いところを取り除き、ベストで望む。


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【試合】


【試合】


T  テーマの設定。
U  勝負を意識させる。(低学年は必要なし)
V  選手起用については目的に合った選手を起用し、
 理由を明確に伝える。
 何を練習してきたか、自覚を持たせ、簡単にあきらめない
 精神状態を作る。
 その時点で選手に不満を持たせないで、チームは1つであることと、
 そのために、それぞれが協力することを教える。


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【体づくり】


【体づくり】−色々なスポーツを取り入れる。


注意  低学年は意識させずに、遊びを工夫し基礎体力を
 向上させる。
T
 瞬発力。

 光、音等の合図を早く察知し反応できる運動。
U
 斜め、横、縦及び上半身の運動。

 サイドステップ、スキップ、ジャンプ、
 縄跳び、鉄棒、馬とび、またくぐり。
V
 瞬間的に早く移動できる運動。

 ダッシュ→体の向き、方向を変えながらのダッシュ運動。
 (30m程度のスピード強化)
W
 ある程度の持久力。

 10分〜20分のゆっくりしたランニング、
 ボールを利用した持久ドリブル等。

T〜Wまでをバランスよく行わせる。



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【練習の組立】


【練習の組立】


T


 練習正味の時間は2時間30分程度。
 (低学年は飽きない時間を設定する)

U







 準 備 運 動。
 ブラジル体操等・ストレッチ(流れの中で行う)
 体の色々な部分でボールタッチさせる。
 基本的な技術練習を行う。
 技術練習。
 レベル、時期にあった練習を行う。
 応用練習。
 レベル、時期にあった練習を行う。
 ミニゲーム。
 必要に応じた方法で行う。
 クーリングダウン。
 ストレッチ。
 特に使った部分を念入りに行う。また、練習中、節目に行う。
 後片付け。
 使用したグランド、道具の後片付けを行わせる。


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【注意事項】


  ・5年生以上からは自主的に行動させる。
    自分は今、なんでサッカーができるか。
    ピッチ、コーチ、仲間、相手、道具等、に感謝することを教え
    挨拶、道具の手入れ、ピッチの掃除、ゴール等の準備などで表現させる。
  ・休み時間は必ず休ませる。
    一番好きなサッカーに集中させるため。
  ・悪ふざけはさせない。
    ちょっとしたことでけがをする。特に至近距離からのキックで目をけがする例が多く
    最悪の場合は失明する。
  ・給水は十分に行わせる。特に汗をかく前に給水させる。
    汗をかいてからでは遅い。
  ・夏など暑い場合は練習を中止する。
   熱射病、熱中症等に特に注意を払う
  ・具合の悪そうな子については、
   様子を見て、駄目そうならば練習をさせない。
    これからいくらでもサッカーはできることを伝え、
    今はそのために休むことを教える。
  ・特に成長期の子供について、
   少しでも違和感を訴えた場合は、
   ドクターの診断を受けさせその指示に従う。
    注意事項は折りに触れ必ず父兄及び子供たちに伝える。


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